受賞歴

令和6年度(第63回)農林水産祭

天皇杯


昭和村・柳津町・三島町・金山町

[かすみそう]

JA会津よつば
昭和かすみ草部会

写真:県知事表敬訪問

第53回日本農業賞「集団組織の部」全国審査へ福島県代表として応募。さらに「農林水産大臣賞」受賞者のみに応募が認められる「農林水産祭」に応募し、取り組みが高く評価され、最高賞である「天皇杯」を受賞されました。それを祝して『JA会津よつば昭和かすみ草部会』の取り組みについて、ご紹介させていただきます。


〇取り組みの経過と経営の現況
宿根かすみそうは、昭和50年頃から葉たばこに代わる作物として生産が開始されて以降、販売額を増加させてきた。当初は2つあった生産者組織が平成27年に統合され、雪を利用した集出荷貯蔵施設(雪室)の機能強化やGI取得などによりブランド力を強化するとともに、新規就農者を継続的に確保することで生産本数が増加し、販売金額も大きく増加させている。


〇特色
・新規就農者の確保
JA会津よつば昭和かすみ草部会では、栽培技術の取得支援と併せて、部会員や地域住民とのネットワーク構築等も支援することで、県内外からの新規就農希望者を継続的に確保できているだけでなく、就農後の高い定着率も誇っている。また、これまでに移住してきた既就農者が新規就農者の支援・指導に当たることで、担い手確保・育成の好循環が生まれている。


・地域条件を生かした技術
特別豪雪地帯という特徴を生かし、雪を利用した集出荷貯蔵施設(雪室)を整備し、夏季の予冷や貯蔵に活用することで、安定した品質で市場に出荷できる体制を構築している。また、標高の異なる圃場での栽培を組み合わせることで、市場の需要に合わせた長期安定出荷を実現し、夏秋産地としてのブランド力及び信頼力向上、有利販売につなげている。


〇普及性と今後の発展方向
宿根かすみそうは、農作物として販売されるだけではなく、新たな雇用を生む産業として、地域外からの若者の定着にも寄与しており、地域活性化に大きな役割を担うに至っている。今後も宿根かすみそう産地として、地域の振興・活性化に貢献するため「百年産地」が実現できるよう地域の関係機関と一体となった活動を永続的に展開していきたいと考えている。

宿根かすみそうは福島県青果物価格補償事業(県単事業)の対象品目であり、今後も生産者の安定的な生産と更なる発展に努めて参ります。

天皇杯授与式                    第42回JA福島大会