受賞歴

令和6年度果樹農業における担い手の育成及び活躍表彰

担い手の育成・確保の部 中央果実協会理事長賞


福島県北地域及び相馬地域

[のれん分け方式]

ふくしま未来農業協同組合


この表彰は中央果実協会が主催(後援:農林水産省)、果樹生産現場において、担い手の育成・確保のための取り組みを行い効果的に就農者を定着させている組織及び果樹経営において積極的に挑戦している生産者等を表彰しています。今回、『ふくしま未来農業協同組合』の取り組みが高く評価され、「中央果実協会理事長賞」を受賞されました。それを祝して『ふくしま未来農業協同組合』の取り組みについて、ご紹介させていただきます。

〇取り組みの要旨
ふくしま未来農業協同組合管内は、福島県北地域及び相馬地域(山形県境の山岳地帯から太平洋沿岸)の12市町村にわたり、桃、夏秋キュウリ、あんぽ柿等全国有数の果樹・野菜産地である。


「ど真ん中に”食と農”、次代につなぐ地域づくり」をスローガンに農業振興計画を立て、高齢化で農家がリタイヤしても生産量を減らさないために新規就農者を受け入れる「のれん分け方式事業」を令和4年度から開始。


同事業では、営農相談から研修・就農までをステップアップ方式で支援し新規就農者の速やかな技術力・経営力の向上を図るとともに、JA中心に関係機関との連携と役割分担により、就農計画の作成、農地、機械・施設、住宅、資金の確保等に関する一元的な相談体制により、地域での円滑な就農を支援。


研修は、受入れ先農家(師匠)の指導の下で営農技術を習得。ステップアップ方式により研修1年後に就農するケースや希望する研修者には実際の園地を設けて栽培技術の研修を行い、その園地を継承するケースもある。


JAの「就農支援担当者」が研修者や就農者に地区内の耕作放棄地や遊休農地を斡旋し、JA資金や中古農機等の情報提供・支援により、耕作放棄地等を再生。


令和4・5年度の就農相談数は各年度100名を超え、研修参加者15~19名、就農者数13~18名で、うち果樹での就農は令和4・5年度で各5名の実績を残した。